読書日誌:高度成長 ── シリーズ日本近現代史(8)

読了日:2009/12/17
書名:高度成長
著者:武田晴人
出版年:2008年
出版社:岩波新書
コメント
シリーズ日本近現代史(全10巻)の第8巻。
1955年から1980年代の中曽根行革のあたりまで。
このあたりになってくると、ぼくにとってもオンリー・イエスタデイという感じになってくる。三角大福中とか……。
ただ、どうだろう。いまいち切り込み不足というか。
それともぼくの読み込み不足か? うーん、よく分からん。ちょっと、とらえどころのない感じ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

冠山~平家平

11月15日、予土国境の冠山と平家平に登った。新寒風山トンネルの高知側出口近くにある一の谷登山口から辿るルート。昼近くからガスが出たが、11時くらいまでは見通しが良く、とくに平家平山頂は素晴らしい展望が楽しめた。少々の笹こぎがあり、ルートも一部やや不明瞭だが、概ね快適な山行だった。
ただし、一の谷やかたからの登山道は8年ぶりに歩いたが、随分と様子が変わった気がした。
登山道に入ってすぐに出会う林道は、単に横断すれば済むが、次の林道で断ち切られた登山道は、続きが分からない。20分近く探索した結果、東に100mほど行ったところと判明。
その他にも、皆伐された斜面や砂防ダムが突然現れたり、等々。登山道も二股出合あたりまでは、心なしか荒れている感じがする。林道が伸びて、この辺を登山口として利用する人が増えているのだろうか?

→ 詳細は、「デジカメ山行記」
091115_4n

| | Comments (0) | TrackBack (0)

読書日誌:占領と改革 ── シリーズ日本近現代史(7)

読了日:2009/11/11
書名:占領と改革
著者:雨宮昭一
出版年:2008年
出版社:岩波新書
コメント
シリーズ日本近現代史(全10巻)の第7巻。
本書が描くのは敗戦から講和、55年体制成立まで。

1945年から52年まで続いた連合国による日本占領は、往々にして日本に平和主義と民主主義をもたらした成功例(サクセスストーリー)として語られてきた。このサクセスストーリー史観は、アフガニスタンやイラクに対する近年の米国の政策を見ても分かる通り、現在の国際政治の中に、脈々と受け継がれている。

本書は、総力戦体制論などの日本近現代史研究の成果をふまえ、「サクセスストーリーとしての語り方の相対化」を試みるとともに、さらに「ポスト戦後体制の内容とそれを実現する戦略」を展望しようという、なかなか野心的な本である。著者はこのように書いている。

戦後社会を規定するものとして、占領政策よりも戦時期の重要性を指摘し、戦時からの構造的連続性を指摘して、社会科学、歴史学の研究方向を変えた点で、総力戦体制論は、ポスト戦後体制の語り方を準備したものと位置づけられる。それにさらに無条件降伏モデルという視点が加われば、「消滅」した日米関係の再創造、アジアにおける共同性の創造、新自由主義によって解体されたかに見える社会民主主義や社会の連帯の再生を考えるための材料が出てくるのではないだろうか。

どこまでも野心的だ(^_^)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

島の造り酒屋

もう2ヶ月近く前のことだが、連れ合いと一泊二日で小豆島に行った。泊りがけでの夫婦旅行は十数年ぶり。実に久々のことだ。島内観光などあまりせず、のんびりと過ごした。たまには、こういうのも良い。

さて。旅行での意外な収穫は、島唯一の造り酒屋で利き酒ができるということで、ぶらりと立ち寄ったのだが、これがなかなか面白かったことだ。

→ 森國酒造(http://morikuni.jp/

写真は、お土産に1本買った純米吟醸のラベル。ラベルのデザインも結構垢ぬけているが、香り、味とも悪くない。こういっちゃ何だが、こんな土地で、たまたま立ち寄った酒屋で、これほどの酒に出会えるとは思っていなかった。

帰高後、馴染みの酒店の兄ちゃんに話したら森國酒造のことは良く知っていて、何でもここのただ1人の杜氏は高知出身の人だとか……。へえ。こおゆう出会いも良いもんだ。

とりあえず、島の造り酒屋の心意気に乾杯!
Fuwafuwa

| | Comments (0) | TrackBack (0)

南尖峰(石鎚山)

10月21日、土小屋から石鎚山に登った。二ノ鎖、三ノ鎖と辿る通常ルートではなく、東稜から石鎚を直登するルート。初挑戦。
このルートの踏破はクライミング技術を若干要し、転落の危険もある。やばくなったら引き返すつもりで今回このルートに入ると、幸運なことに先行していたパーティに出会ったので、ケツに着かせてもらった。おかげで安心して登頂できた。1人だったら、おそらく途中で怖れをなして引き返していた。
石鎚周辺は全山紅葉。天気も快晴。とてもラッキーな1日だった。

→ 詳細は、「デジカメ山行記」
091021_1n

| | Comments (0) | TrackBack (0)

読書日誌:十七歳の硫黄島

読了日:2009/10/15
書名:十七歳の硫黄島
著者:秋草鶴次
出版年:2006年
出版社:文春新書
コメント
17歳の志願兵(通信兵)として硫黄島に赴任し、生還した秋草氏による手記。
「まだ年端もいかない少年なのに」などと思ってはいけない。彼は専門教育を受けた、れっきとした技術者である。通信兵は、戦闘は行わないが、戦況を観察し、報告することが任務である。
だから、手記の前半は、実にきめ細かで冷静な、戦争の観察報告となっている。戦闘の最初の前線は、彼がいた島の中央部、玉名山から数百メートルの位置から島の南端までの約3kmほどの地点である。彼は両軍の動きを事細かに描きながら、例えば、神風特攻隊の1機が海にぶち当たり、水柱を上げるのを見て、「あの水柱は、ほんとうは人柱だ」などと思索している。
だが、やがて、島の日本軍は掃討されていき、部隊の通信機能も戦闘機能も失われ、壕の中を彷徨う彼の記録も、彼自身や壕内の他の兵士たちの凄絶な生存のための闘いの描写へと変わってゆく。そして、飲まず食わずの果て、壕内で意識混濁となるところで手記は終わる。
一言で言えば、戦場のリアリズム。だが、このように言うだけでは余りにも軽すぎる、まさしく凄絶な記録である。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

石立山

昭文社の「山と高原地図」では、このルートは熟達者コースとなっている。たしかに切り立った岩場が多く、経験の乏しい登山者が単独で歩くのは推奨できない。だが、技術的にそう難しいわけではなく、テープが数多くあり、ルートファインディングも容易だ。ヤブに悩まされることもなく、手足を存分に使った楽しい山行ができた。
空気が少し霞んでいたのが、残念といえば残念。

→ 詳細は、「デジカメ山行記」
091004_2n

| | Comments (0) | TrackBack (0)

読書日誌:鉄道から見える日本

読了日:2009/09/26
書名:鉄道から見える日本
著者:原武史
出版年:2009年
出版社:日本放送出版協会
コメント
NHK教育テレビ「知る楽」で2009年6-7月に放映された番組のテキスト。著者は鉄道の専門家ではなく、政治思想史の研究者。著作には、本読書日誌に掲載した「昭和天皇」もある。
著者の鉄道マニアぶりが発揮されている本書は、とにかく面白い。以下は、全8回の放映タイトル。ただし、「:」以下は私の一行要約である。
--------------------------------------------------
1)鉄道紀行文学の巨人たち:内田百閒、阿川弘之、宮脇俊三
2)沿線が生んだ思想:永井荷風(京成線)、高見順(横須賀線)、坂口安吾(常磐線)
3)鉄道に乗る天皇:明治・大正・昭和天皇の行幸啓
4)西の阪急、東の東急:「民」の小林一三と「官」の五島慶太
5)私鉄沿線に現れた住宅:60年代大規模団地造成とソ連的風景
6)都電が消えた日:都電廃止による「東京」イメージの変容
7)新宿駅1968・1974:米タン阻止闘争、国際反戦デー闘争、フォークゲリラ
8)乗客たちの反乱:上尾事件と首都圏国電暴動(1973年)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

読書日誌:創氏改名 ―― 日本の朝鮮支配の中で

読了日:2009/09/25
書名:創氏改名 ―― 日本の朝鮮支配の中で
著者:水野直樹
出版年:2008年
出版社:岩波新書
コメント
創氏改名といえば、日帝時代、朝鮮人の名前を単に日本人風に変えさせたものとして理解されがちだが、実際はもっと複雑だ。そもそも創氏と改名とは別物である。創氏は、血族集団としての結びつきを表す姓・本貫に代えて、日本と同様に、イエの名称である氏を創設し、本名とすることによって、イエ単位で天皇制支配の秩序の下に朝鮮の民衆を統合する事に本質がある。一方、内鮮一体のかけ声の下、日本風の名への変更が推奨されたのが改名であった。
日本当局の推進ぶりも、創氏と改名とでは差異があり、また一方、日本の支配層の中でも、創氏改名政策に批判的な勢力が厳然と存在した。それは、治安上の理由(=日本人と区別しづらい)であったり、内鮮一体を嫌う民族差別的な心情が背景にあったりしたようである。つまり、創氏改名とは、必ずしも権力側の一枚岩の体制下、整然と進められたわけではなく、ひとつの政策の中に同化と差異化という異なるベクトルが交錯する、複雑な政策であったようだ。
本書は、こうした創氏改名政策の経過や実態をていねいに整理・紹介した好著である。創氏改名については、2003年、麻生太郎(当時自民党政調会長)の「朝鮮の人が名字をくれと言った」といった発言がいまだ後を絶たないが、このような歴史修正主義に対決する上でも、本書は貴重な文献となるだろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

読書日誌:DPCコース 通信教育テキスト

読了日:2009/09/09
書名:DPCコース 通信教育テキスト
著者:診療情報管理士教育委員会
出版年:2009年
出版社:日本病院会
コメント
四病院団体協議会(→註)が行っている診療情報管理士通信教育の付加コースとして、日本病院会が今年から新たに始めた「DPCコース」通信教育のテキスト。
この通信教育は、DPC関連病院が急拡大したことに対応して、DPC実務に携わる診療情報管理士を対象とした「DPCコース修了者」を養成しようという意図のもとに設置されたものである。
テキストの内容は次の3章からなる。
1章 診断群分類の基礎、2章 診断群分類の実務、3章 診断群分類を活用した分析。
メインは2,3章にあるが、分量的には1章が全体の半分以上を占める。ここでは制度創設の経過が、政治経済的背景を含め詳細に記されている。実務者向きというよりも病院経営者向きの趣。DPCに関わる診療情報管理士には、それだけ経営感覚が求められてきているということなのだろう。

※四病院団体協議会:日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会

関連:DPCに対してどう向き合うか

Dpc

| | Comments (0) | TrackBack (0)

«ルドルフとしての甘粕正彦