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読書日誌:ぼくの村の話(1)~(7)

読了日:2008/07/05
書名:ぼくの村の話(1)~(7)
著者:尾瀬あきら
出版年:1992年~1994年
出版社:講談社 モーニングKC
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1992年~1993年にかけ連載されたコミックの単行本。
舞台は茂田市三野塚、渋山などと、架空の地名を用い、フィクションに仕立てているが、もちろん三里塚の空港反対闘争をテーマにした物語である。登場人物の多くも、モデルはあああの人ねとすぐ分かる。
物語が描いている時期は1966年7月4日の閣議決定直前から、1971年10月1日、三ノ宮文男(コミックでは矢野原純)の自死まで。
物語は、少年行動隊員である「ぼく」と、家族ぐるみで空港反対闘争を闘う「ぼく」の家族を中心に据えてはいるが、決して戦闘シーン満載のスペクタクル漫画ではない。空港計画がやってきたことによって反対派-条件派と分裂を余儀なくされ、国策により滅ぼされてゆく地域社会の様子を実に丁寧に描いていて秀逸である。
「国」と「民」との対峙というテーマは、いうまでもなく、現在もわれわれの周りで日々発生し続けている、きわめてアクチュアルなテーマである。本書は、コミックという親しみやすい形態をとりながら、このような難しいテーマについて考えさせる力を持つ名作と言ってよい。

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