読書日誌:明日をください ―― アスベスト公害と患者・家族の記録
読了日:2009/04/29
書名:明日をください ―― アスベスト公害と患者・家族の記録
写真・文:今井明
出版年:2006年
出版社:アットワークス
コメント:
アスベスト患者とその家族の姿を追った写文集(フォトドキュメンタリー)。
アスベスト問題は、日本では1980年代頃から次第に問題視されるようになり、1999年には米海軍横須賀基地石綿訴訟が提訴された。本訴訟支援の目的で始めた著者の撮影と取材は続き、やがて2005年のクボタ・ショックをとらえるにいたる。
この写文集はアスベスト被害者たちの記録だが、同時に、この問題に関わり、「明日」を求めて闘うひとびとの姿をとらえた稀有のドキュメントでもある。彼ら患者・家族たちの運動が、これまで隠れていた被害を掘り起こし、あのクボタ・ショックを引き出したのだということが、本書を読むとよく分かる。
それにしても、2000年から始まった撮影で本書に収載されている写真の患者の多くはすでに故人となっている。被害の深刻さが実感される。




Comments